アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」の感想(12〜22話)

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コードギアスは相変わらずビッグローブのサイトで見てるんだけれど、
色々大変なことになってますね。


このアニメ、前半の11話までは割と硬派な展開で面白かったんだけれど、
正月後の放送再開から失速したと思っていました。
続編製作が決定したから、予定していた長さからずるずる延ばしちゃって失敗するんだろうな、と。
特に最近はDVD第二巻にお色気画像がついてるわ、本編も男性本位の男女関係が展開しており、
後半からは最近のアニメはこんなもんかぐらいにしか思えず、
22話は、主人公が自分の従姉弟であり、
今はライバルの恋人である女の子を撃ち殺しておしまいだな、と思っていたんですが、
まさか22話あのような展開になるとは思っていなかった。
これでもう、主人公は誰にも素顔を見せることが出来なくなりましたね。
姉弟と同じく名前を失ったと言える。
デスノートにおける死神的役割であるC.Cと盲目の妹相手にしか仮面をはずすことが出来なくなった。
学園生活も、これでおしまい。現在のところ、主人公に残された道は、孤独死か、狂い死にしかない、ように思われる。


このアニメ、主人公の、不遇な境遇に置かれているために生まれた、
暗く鬱積した激しい憎しみはよく伝わって来るんだが、
ライバルであるはずのスザクの良さが主人公と比べるとあまり伝わってこない。
私はスザクは初代ガンダムばりの熱い性格の持ち主であって欲しいと思っていたし、
それを期待していたんですが、どちらかというと本作はエヴァの影響が強く、
スザクをトラウマ持ちにしてしまった。
そりゃ誰だって心の傷やら心のカサブタやら心の骨折とか色々ありますが、
そういうのを、アニメ映像で、心象風景として、表に出さず、
あくまで人間関係の中で乗り越えて欲しかった。
新世紀エヴァンゲリオンは、結局トラウマを乗り越えることが出来なかった人達の物語なんですね。


スザクは幼少期の父親殺しのトラウマのせいで、
何かと死に急ぐような選択をするようになり、兵士になって、
危険な任務にばかりつくようになってしまうんですが
「死に急がず、生きる」という選択を自分自身の力で選ばず、
主人公の<ギアス>という超能力じみた
「目が合った相手に対し、一度だけ自分の命令に従わせる」という能力によって、
生きることを強制されてしまう点も、
スザクは主人公の真のライバルではないということを証明してしまっている。
なぜならスザクは主人公の力によって生かされているからだ。
本当のライバルだったら、主人公の超能力が効かないか、
あるいはあらゆるギアスを無効化する能力がないとライバルとして成り立たない。
逆にいうなら今後そういう能力がスザクに身につけば、
主人公にとって真の対立軸・ライバルになりうる。
姉弟の件や、主人公の運命(孤独死か狂い死に)にとっての救いになりうる、と思うんですよ。